女性アイドルがすきな女の子。

わたしは女性アイドルが大好きだ。

けど、同性のものに憧れるのはなかなか厄介なことでもあると思う。

憧れや嫉妬は、どんなカタチであれ付き纏うと思う。これで結構苦しい思いをしている人もいるんじゃないかな、女性で、女性アイドルが好きな人はみんなどうやって距離感を取っているのか気になるなあと思いつつ、私が思うことを殴り書きのように綴っていきます。ほとんど自己満足のようなものです。悪しからず。

 

思い返せば、女子校にいながらもジャニーズなどの男性アイドルには全くハマらず、幼稚園生の頃から、SPEED、モーニング娘。AKB48乃木坂46…ざっと挙げるとこんな感じでずっと女性アイドルの虜である。

『同性のアイドルが好きってよくわかんない』とか『え、レズなの?(笑)』みたいなことはよく言われてきたけど、自分でもなぜ同性アイドルばかりが好きなのかわからないし、レズでもない。

わたしにとってのアイドルの一番最初の記憶は、モーニング娘。が毎週やっていた冠番組である。(SPEEDは映像ではなく音楽ばかりを聞いていたし、アイドルという認識がなかった。)画面には『かわいい』があふれていて、バラエティをやったり楽曲披露をしたり…どれもがとにかくかわいくてかわいくて、当時小学生の私は、そんな年上のお姉さんをきっと憧れの眼差しで見ていたんだと思う。もしくは、わたしもお姉さんになればこうなるんだろうと。

当時の私といえば、母の趣味でボーイッシュなショートヘア、ジーパン、Tシャツが定番であった。身長が高かったこともあり、あなたは女の子らしいものよりも男の子っぽいものが似合うよ、と。好きな色は水色と言っていたけれど、内心、持ち物がピンク色ばかりの女の子が羨ましかった記憶が強く残っている。わたしも堂々とピンク色の持ち物を持って、ピンク色が好きと堂々と言ってみたかったのだ。

そういえば、女の子らしいアイドルが好きなのはこの経験が影響しているのかも。

 

『かわいい』に憧れつつも、自分が『かわいい』になれない葛藤は小学生から、20代になった今でも付き纏っているんだから嫌になっちゃうよね。

今だってボーイッシュではないものの、かわいらしい感じ(CanCam Rayとか)には抵抗がある。

 

そして、社会に出る頃になると、このスーパーかわいい女の子たちが『かわいい』だけでなく様々な武器(ファッション、お芝居、トーク、学業…etc)を持っていることに尊敬と、打ちのめされる感覚に出会ってしまうのだ。

『かわいい』というものすごい武器を持っているのに、それプラスのものを努力で武器にし、女性アイドルという旬が短いものを、自分の力で自分の道を切り拓いていく様は本当に圧巻である。

ふわっと、特に目標もなくなんとなく日々を費やしている自分にとってこんなにドキリとさせられる存在はない。(ああ、ここまで書いていて、なんだか自分の女性アイドルの愛で方はものすごい自虐というか、ドMというか…なにやっているんだかと思えてきた…)

ただ、そんな、かわいくて、かっこいい生き様をしている彼女たちの姿は、やっぱり同性として憧れを抱くのは当たり前なんじゃないかとも思えてくる。よく言われていることだけど、女の子が女の子アイドルを好きになるのは、セーラームーンを好きになるのと同じことっていうのは本当に真理だと思う。

 

外見だけでなく、内面的な生き様までも憧れてしまう存在がいるのは尊くありがたいことだけれど、見る度に自分の未熟さや至らなさを実感してしまう辛さもついてくる。でも、こんな辛さは大好きなアイドルたちが日々味わっている辛さと比べれば大したことない。そして、アイドルたちは個々それぞれに合ったかわいらしさと、武器と、新しい道を切り拓いていく。画一化されず、それぞれにあったものを模索していく。

やっぱりわたしはこれからもアイドルをずっと好きなんだろうな、それにここまで書いて、思っていたよりも清々しく前向きな気持ちになってきた。

 

彼女たちに恥ずかしくないようにわたしも生きて行こうと思う。