タクシーの運転手さん。

私はタクシーの運転手さんと話すのが好きだ。

初対面でたった10分程度だけの出会い。
なんでもない話をしたり、一度だけの出会いだからこそ、身近な人には言えない相談をしてみることもある。
でも特に好きなのは、運転手さんに、お仕事とどう向き合っているのかを聞くことだ。直接、こういうお話を聞けるのってタクシー運転手さんくらいかも。
でも
①自分から話しかけない。
②自分から根掘り葉掘り聞かない。
というマイルールがある。

大体、運転手さんから声をかけるタイプの人は、お客との一期一会の出会いを楽しんでて、だからこそなのか、タクシー運転手という仕事に誇りを持っている。
明日も頑張ろう、と思わせてくれる。お話しをしていて、とても良い気分になる運転手さん。


今日は久しぶりに終電を逃し、タクシーで帰ってきた。

運転手さんはとても不機嫌そうであった。
行き先をつげると、ため息混じりの『はい』が返ってきたのだ。
もちろん道中もずっと無言で、私が降りるとものすごい早さで去って行った。

運転手さんの事情はわからないけれど、なんだかもったいないなあと思った。

私も忘れがちだけど、きっとなんだって楽しむ気になれば楽しめるはずだし、それは誰かにとってもプラスとなるのだ。

もちろん、いつだってそういう気持ちでいるのは難しいかもしれない。
でも、なるべく、自分自身も楽しみ、誰かのことも喜ばせられたらな。
そんなことを思う8月最後の土曜の夜でした。